お葬式、どんなお葬式でもつらいもんだ。
鉄道事業の撤退による路線の廃線や、列車の廃止も僕にとってはお葬式。
ここぞとばかりに普段利用もしない鉄道マニアが群がる姿が許せない。

富士やさくら、廃止された寝台特急を惜しむのは僕だけじゃない。
僕にとってこの列車は出張に欠かせない足のひとつだった。
車内はいつも空室だらけで、誰も振り返ることのない寝台特急。

客車はレールの継ぎ目を刻むだけの静かな空間で、それはサンライズみたいにやかましい寝台電車とは異なる世界のもの。

その富士やさくらのさよなら運転は、全車全室満席だったんだと。
満席を埋めてた人のほとんどは普段さくらも富士も利用しない人。

「あんたらが普段から利用してれば廃止になんかならなかったのに!」

僕の内心はそんな憤りが絶えない。

それから名鉄のパノラマカーがなくなるらしいね。

「どーけーよー どーけーよー こーろーすーぞー
 しーまーつーしょーかーくーのーは いや〜!」

・・・と勝手に歌いたくなる新名古屋駅で聞けるミュージックホーン。
あれもあと5年でパノラマスーパーでしか聞けなくなるようだ。

そもそも車両の老朽化が著しいパノラマカーが未だに走ってること自体、国宝級のミラクルとしか言いようがないわけだけどさ。
ミュースカイにバトンタッチして、名鉄の新しい時代が始まりつつあるってことなんだよなぁ。

近鉄からは「アーバンライナーのさよなら運転やるからこない?」のお誘いが届いてるんだけど、こっちも放置してある。
いくら名残惜しくても、鉄道のお葬式に行くのはやっぱ不本意だよ。

その分、plusもnextも贔屓にして利用してるから。

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