昨夕から今まで、想像もしたことのないハードな1日を送った。
昨夕18時頃に母親が急激な疼痛を訴え、悶え苦しみ始めた。
介護保険でお世話になってる往診のドクターに連絡すると
「痛み止めの薬剤を1.5倍に増やせ」
という。
昨年の11月には1回10mgだったMSコンチンも、この時点では1回60mgまで増えていた。
それを1.5倍・・・90mgの処方となる。
しかしMSコンチンの30mgが手元にないため、本来この薬剤ではやってはいけない錠割行為に及び、60mg1錠と60mgの半錠を作って母親に飲ませると、30分後には少しよくなるものの、また30分後からは激しい疼痛に襲われるいたちごっこだった。
MSコンチン同様のアルカロイド系モルヒネ製剤で吸収の早いオプソ5mgを併用して使ってみるが、焼け石に水といった感じで何の意味もなしてないようだった。
母親の痛みとの闘い、痛みを緩和するために薬剤と闘う俺。
親子が一丸となって夜通しの闘いがはじまった。
問題は相手が 「麻薬」 であること。
下手に使うと神経・肉体に大きなダメージを負わせるだけでなく、場合によってはその生命にさえ牙をむく、まさに 「諸刃の剣」 といえる薬剤。
ことは慎重に慎重を重ねた。
例のドクターは「とにかく様子を見て時間稼ぎしよう」、「処方はあなたにすべてお任せする」の一点張りで、救急要請や関連病院の空きベッドを調べるなど、肝心なことは一切してくれなかった。
一応かかりつけ医であるから、下手に動いて救急要請し、ベッドの空いてる病院で経過観察してもらったりすると、二度と往診には来てくれないだろうし、関連病院への紹介もしてくれなくなるだろう。
痛みの悲鳴、医療業界のしがらみが呪縛となる。
寝ることも出来ずに迎えた朝。
動き出したであろう各方面に電話でプッシュを繰り返す。
例のドクターは薬剤を薬剤師に託して家に送りつけただけだった。
母親の疲労も、俺の疲労も限界ギリギリ。
そんなとき、電話先の近くの病院が「ベッドの保証はないけど外来だけでもこないか?」と言ってくれ、しかもその病院のソーシャルワーカーが自力では1ミリと動けない母親のために移動補助のスタッフを伴って家に迎えに来てくれた。
外来診断したドクターはアンペック坐剤10mgを処方し、処置室で早速アンペックを挿入してみるが、経過はやはりよくなく、母親は「ちゃんと診てもらうまで帰らない」と眉間にしわを寄せながら痛みを耐えて俺に訴える。
そこにソーシャルワーカーからの連絡でやってきた例の別病院の往診ドクターが登場。
彼の口からは「在宅で経過をみよう」とばっさり一言。
母親は病院の受付前で車椅子の上に泣き崩れる。
なんてハートのない医療なんだ?
再び現れたソーシャルワーカーは
「ベッドが満室だから入院予約しておきましょう。2〜3日で空くと思いますから」
と言ってくれて、俺は入院予約を入れておいた。
家に帰っても痛がって玄関先で倒れ込み、すでに動けなくなっている。
ファンヒーター、枕、毛布を玄関に用意して、体力が回復するのを待った。
1時間ほどで少し顔色がよくなった母親の肩をくんで、ベッドまでつれていき、デュロテップパッチ5mgを左胸に貼付して再度経過を見守る。
涙を流して痛みに苦しんでいた母親も、1時間半ほどで緩和コントロール完了。
それで一安心していたところで母親が急に嘔吐。
明らかに血液が混じっている。
そりゃそうだ、18時間以上も痛みというストレスに襲われ続けてたんだから。
吐瀉物を掃除し、着替えさせてからMSコンチン以外の薬剤を服用させて安定したところで、ようやくこのブログを書き始めたわけだが、吐瀉物で汚れた衣類や毛布は今現在洗濯機の中で回っているから、俺にとってはまだこの過酷な1日が終わったわけじゃない。
ただただ、医療ってこんなもんでいいの?と疑問に思う。
そして緩和ケアを優先的に行う病院の少なさ、あっても都立の某病院のように3ヶ月を上限で退院というのでは進行の早い悪性腫瘍に対して無防備に等しいこと・・・厚生労働省に国民の1人として改善を願いたい。
◇この記事へのコメント
『こんにゃちは!』
http://jump.sagasu.in/goto/blog-ranking/←のサイトに記事が載っていたので、見にきちゃいましニャ(・ω・)ノ
2006/02/21(火) 21:56:19 | URL | ぬこりん #-[ 編集]
『酷いね。。。』
確かに緩和ケアが充実している病院って少ないよね。
それに緩和ケア病棟のある病院は何時もいっぱいだし。
医療の現場って改善の余地が沢山あるのよね。
でもさ、コーキのお母さんは恵まれてると思うよ。
自分の息子がお医者さんで。コーキが何時でもそばに
居てくれるんだもん。コーキも大変だけどお母さんのためだもんね。頑張れ!応援してるよ。
それに緩和ケア病棟のある病院は何時もいっぱいだし。
医療の現場って改善の余地が沢山あるのよね。
でもさ、コーキのお母さんは恵まれてると思うよ。
自分の息子がお医者さんで。コーキが何時でもそばに
居てくれるんだもん。コーキも大変だけどお母さんのためだもんね。頑張れ!応援してるよ。
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