まだ完全な確定ではないにしても、母親の病名がわかってきた。

『悪性中皮腫の再発』だそうだ。

以前、悪性中皮腫のオペを行ったのが約1年半前で、術後に執刀医から

次回中皮腫が再発した場合の生存率はゼロに近いほどきわめて低くなります。
これから退院して、再発するまでの期間をご本人はもとより、ご家族であるあなたにとってもいい思い出を作れるよう努力してください。


と言われ、俺自身家事から介護から悔いのないように努力してきた。

その努力は当然、自分で後悔したくないためだった。

親交の深いマメやコータとの遊びもできる限り謹んで、家事と介護に没頭した。
いつ爆発してもおかしくない時限爆弾を抱えた母親の異変から一時たりとも目を離さないために。

日頃から救急要請をいつ行っても大丈夫、いつ入院することになっても大丈夫なようにと、俺の枕元には救急セットと聴診器、血圧計、体温計が準備され、去る12日にとうとう使いたくなかった救急セットが出番を迎えてしまった。

救急部では当初、腸の動きが一時的に激しくなることによる腹痛だととらえてブコスバンを静注し、しばらく様子を見たが痛みは治まらず、CTとMRIを撮ってみたところ「危険かつ特殊な所見がみられる」ということで即日入院することになった。

15日、俺は臨床腫瘍科のドクターにカンファレンス室でカルテと画像をみせてもらった。
しばらく画像に食い入るような俺の目に飛び込んできたものは、最終検査の報告を待つ必要もないほどに突きつけられた悪夢のような現実そのものがそこにあった。

俺「悪性中皮腫の再発ですね」
医「残念ながらそういうことになります」

ドクターに俺はしばらく退院間際から現在までの推移と、自分自身の覚悟を話す。

医「ご家族がそうおっしゃっていただければ心強いです」

今まで神妙だったドクターの顔が明るくなった。

医「1年半の患者さんと我々のブランクを埋めてくださったから、これで治療に一段と前向きになれます」

その後はオペ、化学療法、ペインコントロール(痛みの軽減)、ターミナルケア(死までの最終医療)について話し合い、とりあえず現段階での方向性は確定していないまでも、お互いにアウトラインを作り上げることでカンファレンスは終了した。

そして母親はさすが俺の母親だ。
前回同様、告知を受けてもニコニコしている。
医者の血統の怖さを感じた。


「生は偶然、死は必然。ただそれが早いか遅いかだけの違い」


今回の入院で母親が無事に退院できるかどうかさっぱりわからない。
だけど俺は万一無言の帰宅になったとしても後悔だけはしないように、毎日病院に通って面会時間終了ギリギリまで病室で母親といろんな話をする。

これが俺の家事・介護に続くセカンドステージだからね。


◇この記事へのコメント

『コーキもお母さんも立派だね!!』
今、コーキちゃんのこのブログを食い入るように読んだよ。
コーキちゃんは、ホント立派。凄いよ。
もし、自分の母親がそう言う状況に置かれたらマメはどうするんだろう?
って考えさせれる。
マメは、お母さん助かると信じてるよ。だってコーキちゃんのお母さんだもん!!
マメ、誠心誠意でコーキちゃんのサポート役を引き受けるよ。
でも、ホント凄いよ。
コーキくんも立派、お母さんも立派!
精一杯尽くしてあげてね。
なんかあれば、マメに言ってね!!
2005/09/17(土) 02:17:15 | URL | マメ #vF6dOJDI[ 編集]
『久しぶりです。』
お母さんの病気の再発知りました。
今までのコーキの努力は後悔しないためのものだったんだね。
自分の体調も良くない時だってあったろうに、頑張ってきたんだね。
コーキの決意とお母さんの堂々とした姿がきっと希望を与えてくれるよ。
オレは何もしてあげられないけど、応援してるからさ。
コーキが倒れたりしないように体に気をつけてな。
2005/09/17(土) 02:54:31 | URL | トロ #-[ 編集]
『頑張れ』
やっぱりドクターはすごいなぁって関心したよ。
私だったら冷静に考える余地もないだろうと思う。
今まで本当によく頑張ってきたんだね。すごいよ!

でもいくら冷静に見えても、コーキのお母さんだもん。
そこはショックでないわけないよね。
それでも冷静に対応しているコーキもお母さんも偉い。

難しい事は分からないけど、私は何となく治らないとは
思えないのよ。治ってまた帰ってくると信じてる。
コーキにはお母さんが必要だもん。
何も力になれないけど、かげながら祈ってるからね。
お母さんもコーキも頑張れ!




2005/09/17(土) 03:13:35 | URL | 菜っ葉 #-[ 編集]
『ありがとう』
みんなまとめてのコメントで申し訳ないけど、このブログを書いている間は
少なくても自分自身は気丈なつもりだった。
一人一人の言葉を読んで、噛みしめる度に涙がこぼれ落ちてくる。

実を言うと、母親が救急車で搬送されて、救急部の前にいたとき心臓に針を
刺すような痛みが走って倒れそうになったことがあったり、入院以来はずっと
水下痢が治まらない状態にあったりと肉体面での厳しさに加えて、他に
収入の2/3近くが保険適用外の検査や治療で経済的に逼迫してる等々・・・
これから先を考えると生きる気力が失せそうだったんだわ。

けど、みんなのコメントで頑張らなきゃ!って思ったよ。
ありがとう!
2005/09/17(土) 03:46:55 | URL | コーキ #BLlXn4Lo[ 編集]
『タイトル未入力』
この病気って最近ニュースでよく聞くあの病気かな・・・。
アスベスト関係でもなるんだよね。違ったかな・・・。

僕は、家族を介護した経験も、家族の誰かが「死」に直面した
経験もないから、コーキさんの今の気持ち、そして当事者である
お母様の凛とした覚悟は、いかほどばかりのものか推し量ることは
できません。
でも、こんな僕が言うのはおかしいけど、僕は家族の絆っていう
ものは、絶対に奇跡を起こすものだってことだけは信じてる。
大変な毎日でも、「信じること」・「希望をもつこと」これだけは
忘れないでいこうね。
2005/09/17(土) 19:26:00 | URL | だいくん #FXbBe/Mw[ 編集]
『タイトル未入力』
こんばんは、いつも来訪ありがとうございます。
初めてのコメントになりますが、
言葉を選ぶぐらいシリアスな内容なので、
軽々しく書いていいものかと少し考え込んでしまいました。
あまり詳しい事情もわかっていないし、
そういった経験がないので想像のつかない部分が大きいし…。
けど少しでも支えになれば、と思って書いてみます。

生は偶然、死は必然とあるけれど、
その偶然であるお母さんの「生」になるべく多くの
幸せを与えてあげようとするコーキさんの姿は
本当にすばらしいと思います。
気丈なお母さんの反応もコーキさんあってこそだと思うんです。
そして人にたくさん幸せを与えることのできるコーキさんは
絶対にそれだけの幸せを享受できるはず。
ブログに書いてあるように精神的な問題だけじゃないし、
本当につらい状況だろうけど、
生きる気力はなくさずにいてほしいです。

不安定を乗り切るには結局信じることしかないと思うけど、
それなら少しでも前向きにとらえていきたいですよね。
陰ながら応援してます!!
2005/09/18(日) 01:00:29 | URL | ずっき #-[ 編集]
『コーキくんに代わって』
忙しいコーキくんに代わり、マメから皆さんにお礼です。
ホントに皆さん温かいお言葉有り難うございますm(__)m
きっと、これ読んで支えになってる事間違いないと思います。
これからも、コーキくん支えてあげてくれたら、マメも嬉しいです。
お母さん、ゆっくり治して欲しいです。
コーキくんには、自分の体と相談して、あまり無理しないで!と伝えてあります。
でも、コーキくんこれだけの人が、コメントしてくれてるんだから、やっぱ人徳だね(^o^)
身体に気を遣いながら、頑張っていこうね。
マメがついてるよ(^o^)
2005/09/18(日) 23:23:35 | URL | マメ #vF6dOJDI[ 編集]
『コメントぉ〜!』
だいくん>
そうそう、あのアスベストで一躍有名になった癌だよ。
うちの母親ってば、もしかして時代の先取りしてたのかもね。
C型肝炎だって今から7年前に罹患発覚したぐらいだから、厚生労働省が
C型肝炎について騒ぐはるか以前だもん。
中皮腫もオペして発覚したのが1年半前・・・。
こういう先取りは保険云々関連で不利なんだよなぁ(^-^;

ずっきーくん>
人間持ちつ持たれつ・・・なのかな。
この間までこっちが話聞く立場だったのが、今度は元気もらったりね。
ずっきーくんとこもいろいろ大変だろうけど、いっぱいコメント寄せて
くれてありがとうね!
また近いうちに心中をメールするよ。

マメ>
来年の昇進試験がんばりましょう(笑)
2005/09/20(火) 02:46:30 | URL | コーキ #BLlXn4Lo[ 編集]
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