午後から訪問看護のナース2名がやってきた。
ナースはいつもと違う状態を察したようで・・・
看「あの・・・お母さん・・・よくなさそうですね」
俺「そうなんすよ、痛みと吐血でどうしょうもなくて」
看「あ、コーキさん大丈夫ですか? ものすごい疲れた顔してますよ」
俺「20日の夕方から大変でね・・・」
これまでの経緯を説明すると、また母親に激しい疼痛が襲いかかる。
そして体温計は37.5℃になっているのを確認すると、ナースはその場を離れてかかりつけの往診医と電話で相談しているようだが、どうもナースにとってこの事態は逆鱗に触れるがごとくの事態だったらしく、ナースの1人がドクターに食ってかかっていた。
「私は医療従事者として現状を見のがすわけに行きません!
人の命を何だと思ってるんですか?
いいですいいです、詭弁を聞くために電話してるんじゃないんです!
はぁ? それで改善されてないから電話してるんですよ。
わかりました! 話になりませんから、センセーご苦労様!」
プンプンしながら俺のところに戻ってきたナースは
看「私たちが来てる間だけでも休まれてはいかがですか?」
俺「いや、このあとヘルパーさんがくるんですよ」
看「でもそんな早くじゃないですよね?」
俺「16時に来る予定なんです」
看「え?・・・休む暇もないじゃないですか・・・」
俺「あは・・・(^-^;」
そんなところでまた母親が吐血。
処置をしながら、しばらく押し黙ってなにかコソコソ二人のナースが相談してた。
この二人、俺の知らないところで果てしない野望を企てていたようだ。
弟から電話があって「お母さんに会わないと気が済まない・・・けど、ヘルパーさんがいるとどうも会いづらい」ってことでヘルパーさんをキャンセル。
この弟との電話がやや長電話で、その間も二人のナースは母親の処置をしながらずっと恐ろしい(?)ことを相談し続けていたらしい。
薬の組み合わせのこと、副作用が強くて合わない薬があること・・・ここんとこかかりつけ医に対して持っていた不満をつい口に出してしまった。
ナースは二人とも笑顔で「いいんですよ、気持ちが楽になるならなんでも話してください」と。
ナースが帰った後、そのナースの企てが明らかになる。
満床で受け入れ不可な近所の病院のソーシャルワーカーが、ナースからの報告を受けてあっちこっちの病院を総当たりしてくれて、その最新状況を逐一電話で連絡・相談してくれはじめた。
1件目の病院は「入院から数日は個室入院で、1日5000円の差額がもらえるという確約があればすぐにでも受け入れ体制を整える」という病院だが、通常の治療費や入院費だけでもかなり手痛いのに、個室差額の確約がとれないと受け入れ体制は作れない病院に不信感を抱いて、そこは断ることにした。
そして2件目の病院はソーシャルワーカーがちょっと「おいた」をして受け入れ可能な体制を作らせたもので、条件は「すぐに救急車で向かうこと」のひとつだけ。
俺はすぐに救急車を呼んで、そのソーシャルワーカーの話したとおりに救急隊員と、病院の救急担当に「あること」を説明した。
受け入れおっけー!(T_T)
サイレンを鳴らして救急車は見慣れた町を走り抜ける。
救急室に運ばれ、検査を受けた母親の状態を見て救急医は
「とりあえず容体が容体ですので入院させましょう」
病室に入った母親には痛み止めと、栄養補給のための点滴が滴下され、薬が効いたのか、それとも安堵からか、母親は2/19以来久しぶりに眉間にしわを寄せることもなくよく眠り始めた。
これで痛みのコントロールできる薬と、その量がみつかったらまた在宅ケアでがんばろう。
それまでの間、ちょっとだけ羽を広げさせてもらうとしよう。
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